治未病―「未だ病まざるを治す」経絡治療

東洋医学では、病気になる前に自らの持つ力で治ることを重視しています。
病気の発生を予兆によって知り予防する、自己治癒力を高める、個体差に配慮した治療を目指すのが東洋医学です。
「厚生白書(1997版)」でもその重要性は注目されています。

自然界に光と影があるように、我々の体にも陰と陽があります。生命のエネルギーともいうべき「気」、栄養する「血(けつ)」、潤す「水(すい)」は、人体を縦横に巡って常に陰陽のバランスをとっています。その経路(経絡)のどこかで滞りや不具合があると、予兆となって体表に現れるのです。

なんとなくだるい、不安だ、眠れない、疲れやすい、違和感がある、痛む、しびれる、のぼせる、イライラするなどさまざまですが、自覚すらない場合があります。「気・血・水」の巡りに不具合のある経脈を見つけて、体表に現れた経穴から鍼(はり)や灸(きゅう)などでアプローチします。

手技(あん摩・マッサージ・指圧)について

あん摩

経絡を巡る気血の虚実を「按(あん)じ」「摩(さす)る」ことで調整します。主に薄い衣服の上から筋肉を揉みほぐし、筋や神経にアプローチします。

マッサージ

古代エジプト・ギリシアからドイツ・フランスを経て「医療補助」の施術として伝わりました。リンパや静脈血の循環や新陳代謝・抵抗力の向上に効果があります。オイルやパウダーなどの滑剤を用いて、皮膚に直接施術します。

指圧

古法あん摩・導引・柔術とアメリカの整体術が合体し、日本独自の指圧となりました。衣服の上から一点ずつ圧して行き、神経や筋の細胞活性化・矯正を行います。特に自律神経を整える効果があります。

施術について

鍼(はり)

当院では全てディスポーザブル(使い捨て)のハリを使用します。
ハリは、髪の毛ほどの細さで先端は丸くなっており、ほとんど痛みは感じません。経絡治療では深刺しせず、場合によっては「てい鍼」という刺さないハリを使うこともあります。

米粒の半分の大きさのモグサで八分灸(最後まで燃焼しない)が基本です。何壮か重ねるうちに心地よい温かさが広がります。

手技

あん摩、マッサージ、指圧は全行程を行うと、それぞれ約60分かかります。通常コースでは、鍼灸と併せてショートバージョンを施術します。

小児はり

夜泣き、疳の虫、夜尿症などに効果があります。専用の用具を使って、なでたり軽くさすったり、トントンしたりします。生後2週間から小学生(12歳)位までが対象です。

赤ちゃんマッサージ

赤ちゃんが夜寝ない、眠りが浅くてすぐ起きる、疳が強いなどでお困りの方、赤ちゃんの月齢に応じて、おなかや背中を優しく撫でます。ママやパパが覚えて帰っていただいてもいいですね。

美顔マッサージ・美顔鍼(頭顔部)

顔や頭には非常に多くの経穴があり、体幹や内臓とつながっています。顔や頭にマッサージや鍼などの刺激をあたえると、「気・血・水」の巡りがよくなり、顔色が明るく表情も生き生きしてきます。顔だけでなく、四肢にも鍼をして自律神経を整えます。男性にも是非試していただきたいです。

耳鍼

耳は非常に敏感な部分です。耳には体の全ての部分と連絡するツボが存在しています。超極細の鍼で刺激したり、小さな粒を貼ったりするだけでも効果があります。

施術の目安

施術時間等の目安

通常コース | 鍼灸+手技(あん摩・マッサージ・指圧)の組み合わせ(約45分)
5,000円
顔耳コース | 鍼灸または手技+美顔または耳鍼(約45分)
5,000円
小児はり・赤ちゃんマッサージ(問診含み30分)
2,000円
特別コース | 鍼灸+手技フルバージョン(約80分)
9,000円
初診・再診料 | 初診及び6カ月以上空けて再診の場合
1,000円
学生割引 | 学生証提示で1,000円割引きます。
-1,000円
出張治療
要相談
※初診及び6カ月以上空けて再診の方は、問診15分をプラスします。
事前確認